
越境している不動産は売れる?
ブログ
2026.03.13

こんにちは、株式会社Bruderです。
不動産の売却相談の中で、意外と多いのが「越境(えっきょう)」に関するお悩みです。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は売却の場面で大切なポイントになることがあります。
今回は、越境とは何か、どんな問題があるのか、そして売却するときにどう考えればよいのかを、分かりやすくご説明します。
【1.越境とは?】
越境とは、建物や塀、木の枝などが、隣の土地との境界を越えてしまっている状態のことです。
たとえば、
・ブロック塀が少し隣地にはみ出している
・屋根や雨どいが境界を越えている
・庭木の枝が隣の敷地に入っている
・地中の配管が隣地にまたがっている
このような状態は、昔からそのままになっていることも多く、住んでいる間は大きな問題になっていなくても、売却時に初めて分かることもあります。
【2.なぜ越境が問題になるの?】
越境があると、買う方が不安を感じやすくなります。
よくある不安は、次のようなものです。
・隣地の方と将来トラブルにならないか
・建て替えやリフォームのときに支障が出ないか
・住宅ローンの審査や契約に影響しないか
・購入後に余計な費用や手間がかからないか
つまり、越境そのものも問題ですが、それ以上に「あとから揉めるかもしれない」と思われることが、売却を難しくする原因になりやすいのです。
【3.越境していると売れないの?】
結論からいうと、越境があっても売れないとは限りません。
ただし、何も整理されていない状態だと、売却が長引いたり、価格交渉が厳しくなったりすることがあります。
反対に、どこが越境しているのか、どのように扱うのかを整理できれば、売却できる可能性は十分あります。
実際には、
・現況をきちんと説明する
・必要に応じて測量する
・隣地所有者様との取り決めを整理する
・将来の是正方法を確認する
といった対応が大切です。
【4.よくある越境の例】
越境といっても、内容はさまざまです。
多いのは、ブロック塀やフェンスです。
見た目では分かりにくくても、測量してみると少し越えていた、ということがあります。
次に、建物の一部です。
屋根、ひさし、雨どい、配管などが境界を越えていることがあります。
また、庭木の枝や根もよくあるケースです。
木は成長するため、以前は問題がなくても、いつの間にか隣地に入り込んでいることがあります。
さらに、地中の給排水管やガス管などは、地上から見えないため、調査で初めて分かる場合もあります。
【5.枝や根は自分で切っていいの?】
ここは誤解されやすいポイントです。
隣地の木の「根」が境界を越えている場合は、原則として、その越えてきた根を自分で切り取ることができます。
一方で、「枝」は原則として木の所有者に切ってもらう必要があります。
ただし、2023年4月1日施行の民法改正により、一定の場合には、越境された側が自分で枝を切り取ることができるようになりました。
具体的には、
・相手に切ってほしいと伝えたのに、相当期間内に切ってもらえないとき
・所有者や所在が分からないとき
・急いで対応しないと危険な事情があるとき
などです。
とはいえ、実際には隣地との関係や状況確認が大切です。
勝手に対応すると別のトラブルになることもあるため、慎重に進める必要があります。
【6.売却前に確認しておきたいこと】
越境が気になる場合は、売却前に次の点を確認しておくと安心です。
・どこが越境しているのか
・境界標があるか
・測量図や資料が残っているか
・隣地所有者様と過去に取り決めがあるか
・将来、是正が必要になる可能性があるか
このあたりを整理しておくと、買主様への説明がしやすくなり、話が進みやすくなります。
【7.越境している不動産の売却はどう進める?】
越境がある不動産は、一般の買主様には少しハードルが高く見えることがあります。
そのため、仲介で売る場合は、状況説明や資料整理が特に大切になります。
一方で、
・できるだけ早く売りたい
・近隣との調整負担を減らしたい
・複雑な不動産をそのまま相談したい
という場合は、買取という方法もあります。
株式会社Bruderでは、このような難しい不動産のご相談にも対応しています。
越境がある土地や建物はもちろん、境界があいまいな物件、権利関係が複雑な不動産、古い建物付きの不動産など、一般的には進めにくい案件でもご相談可能です。
状況によっては、買取でスムーズに進める方法もありますし、内容を整理したうえで仲介での売却を目指せる場合もあります。
大切なのは、「売れない」と決めつける前に、今の状況を整理することです。
【8.まとめ】
越境している不動産は、たしかに注意が必要です。
ですが、越境があるからといって、すぐに売れないわけではありません。
どこが越境しているのかを確認し、必要な説明や整理をしておくことで、売却につながる可能性は十分あります。
株式会社Bruderでは、難しい不動産の売買にも対応しております。
「少し境界が気になる」
「隣地との関係が心配」
「このまま売れるのか知りたい」
このようなご相談も、お気軽にご相談ください。
下記電話番号またはメールフォームから、お気軽にお問合せください!
監修者情報

中谷 雄大 株式会社Bruder/代表取締役社長
代表取締役社長。川崎市・横浜市周辺を中心に、不動産売却・買取、賃貸管理など、不動産に関するお悩みに寄り添うサービスを提供し、お客様のスムーズな不動産売却・買取をサポートしている。
・保有資格 宅地建物取引士