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不動産売買で注意したい「契約不適合責任」って?

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2025.04.12

不動産売買で注意したい「契約不適合責任」って?

はじめに

 

不動産の売買は、一生の中でも大きな決断です。
契約書を交わし、引き渡しが終わればすべて完了…と思いきや、後から「話が違う!」というトラブルが発生することも。
そこで重要になるのが「契約不適合責任(けいやくふてきごうせきにん)」という考え方です。
この記事では、売主・買主どちらにも関わるこのルールについて、分かりやすく解説します。

 

契約不適合責任とは?

 

契約不適合責任とは、売買契約で交わした内容と実際に引き渡された不動産が「一致していなかった場合に売主が負う責任」です。



【例えばこんなケース】


・「雨漏りなし」と説明されていたのに、住み始めたら天井から水が…
・「再建築可」と聞いていたが、実は再建築不可の土地だった
・シロアリ被害があったが説明されていなかった

こうしたケースでは、買主は売主に対して「修補・代金の減額・損害賠償・契約解除」などを求めることが可能です。

 

「瑕疵担保責任」とどう違うの?

かつては「瑕疵(かし)担保責任」という言葉が使われていましたが、2020年の民法改正により「契約不適合責任」へと変更されました。
この改正により、表面的な欠陥だけでなく、「契約と違う内容であればすべて責任を問える」ように範囲が広がりました。

                             【比較表】

比較対象 旧:瑕疵担保責任     新:契約不適合責任
責任の対象 隠れた欠陥のみ 契約内容と異なるすべて
買主の請求 損害賠償・解除など 修補、代金減額、解除など多様に

 

売主・買主それぞれが気をつけるべきポイント

 

■ 売主が気をつけること
・事前に不動産の状態をしっかり把握する(インスペクションなど)
・不具合・過去のトラブルは正直に伝える
・「現状有姿」や「責任免責」などの特約を適切に活用する

■ 買主が気をつけること
・「どこまでが契約に含まれているのか」を明確にする
- 気になる点は必ず契約前に確認しておく
- 中古物件は特に、インスペクションや住宅保証の活用を検討する

 

中古だから仕方ない…と諦めないで

中古物件の場合、「多少の不具合は仕方ない」と思いがちですが、契約時に説明されていなかった問題があれば、しっかり対応を求めることができます。
一方で、売主側も「知らなかった」「そんなつもりはなかった」というケースが多く、お互いに信頼関係を持って契約に臨むことが大切です。

 

契約トラブルを防ぐには?

・専門家に相談しながら契約内容を明確にする
・曖昧な部分は口頭ではなく書面に残す
・疑問点は契約前にしっかりクリアに!

 

株式会社Bruderなら安心サポート!

株式会社Bruderでは、売却・購入どちらのご相談にも対応しており、契約不適合責任に関するトラブルの未然防止にも力を入れています。
不動産の状態チェックから契約書の確認まで、経験豊富なスタッフがしっかりとサポートいたします。



「安心して売りたい」「失敗しない購入をしたい」
そう思ったら、ぜひ私たちにご相談ください。

下記電話番号またはメールフォームから、お気軽にお問合せください!

監修者情報

中谷 雄大 株式会社Bruder/代表取締役社長

中谷 雄大 株式会社Bruder/代表取締役社長

代表取締役社長。川崎市・横浜市周辺を中心に、不動産売却・買取、賃貸管理など、不動産に関するお悩みに寄り添うサービスを提供し、お客様のスムーズな不動産売却・買取をサポートしている。
・保有資格 宅地建物取引士